Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
せいねん
青年
Lisez 青年 (せいねん) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 670 caractères · 246 écrans
借りた本は小包にしてでも返される。手紙が来ても、開けて見なければ好い。尋ねて来たら、きっぱりとことわれば好い。
純一はここまで考えて、それが自分に出来るだろうかと反省して見た。そして躊躇した。それを極めずに置く処に、一種の快味があるのを感じた。その躊躇している虚に乗ずるように、色々な記憶が現れて来る。しなやかな体の起ちよう据わりよう、意味ありげな顔の表情、懐かしい声の調子が思い出される。そしてそれを惜む未錬の情のあることを、我ながら抹殺してしまうことが出来ないのである。又してもこの部屋であの態度を見たらどうだろうなどと思われる。脱ぎ棄てた吾嬬コオト、その上に置いてあるマッフまでが、さながら目に見えるようになるのである。
純一はふと気が附いて、自分で自分を嘲って、又 Huysmans を読み出した。Durtal という主人公が文芸家として旅に疲れた人なら、自分はまだ途に上らない人である。ドュルタルは現世界に愛想をつかして、いっその事カトリック教に身を投じようかと思っては、幾度かその「空虚に向っての飛躍」を敢てしないで、袋町から踵を旋らして帰るのである。