Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

がいこつとうのだいぼうけん

骸骨島の大冒険

山本 周五郎

Lisez 骸骨島の大冒険 (がいこつとうのだいぼうけん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 922 caractères · 35 écrans

Aozora Bunko

龍介帰る

「なんの礼を云うことはねえ、ところであんたはどこのお人だね?」

「僕ぁ東京の者ですが、横須賀の沖で……ついして船から落ちたのです」

「あに? 横須賀だって?」漁師は吃驚して大きな眼を剥いた。「そりゃあお前さんえらいことをしたぞ、お前さんは海狼に乗っただ」

「海狼って何ですか」

「ここはお前さん房州の白浜ですじゃ、あんたは一時間ばかりの内に、海狼に乗って三十里も海の中を走ったのじゃ。海狼はそんな魔ですじゃよ」

そして老漁夫は海狼の話をした。

龍介帰る

横須賀の沖の或る地点には、土地の漁師でなければ分からぬ怪しい潮流があった。

それは干潮満潮の時に特に激しくなるもので、その潮流に乗ったが最後、どんな巨船でも海の底へ巻きこまれて、粉未塵にされた後、はるかに房総半島の二十浬も沖へ抛り出されてしまうのである。この魔のような潮流を、土地の漁師達は「海狼」と呼んで恐れていた。

「その海狼にお前さんは巻きこまれただ、それで生命のあったのは不思議と云う外はねえ、まあ暢くり養生なさるが宜いだ」老漁師の話を聞いて龍介は今更ながら、海狼の恐ろしさに身を顫わせた。

かくて、一日静養した後、龍介は何よりも家のことが気になるので、引止める漁師達の手をふり切って、東京へ急いだ。