Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうごんをあびるおんな

黄金を浴びる女

野村 胡堂

Lisez 黄金を浴びる女 (おうごんをあびるおんな) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 350 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

二人は二羽の蝶のように、父親の寝部屋に忍び込むと、そっと枕元に這い寄って、手筐の中の鍵と、柱に掛けてある手鍵を持出しました。

「シッ、静かに」

奥に並んだ三戸前の土蔵まで辿り付くうち、三之丞は何べんお駒をたしなめたことでしょう。

お駒はすっかり有頂天になって、執念深く三之丞に絡み付くのでした。

廊下が尽きるところに、金網の掛った、有明が灯いて居ります。三之丞はそれを外して左手に持つと雨戸を開けて、真ん中の土蔵の戸前に掛ります。

大一番の海老錠を外して、塗籠の扉を開くと、中は二重の板戸、それは手鍵一つで、わけも無く開きます。

「騒ぐんではないぞ」

お駒をさし招くと、籠行灯を持ったまま、三之丞は中へ入りました。

最初は、心の激動に何んにも見えませんでしたが、少し落付くと、蔵の中の光景は、想像以上の素晴らしいものだったことに気が付きます。

左右に杉なりに積んだのは、千両箱の山、これが何百あるとも見当が付かないのに、正面は、封をしない小判と大判が本当に砂利のように積んであるのです。

中に交った延べ板、なまこ、地金、砂金の袋などは、その砂利の中の石とも材木とも見られるでしょう、それが大地から掘り出したばかりの、純良無垢な山吹色で、行灯の灯に燦爛と光るのですから、その壮観は言葉にも及びません。