Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lisez ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) de 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 617 caractères · 250 écrans

Aozora Bunko

千三は小学校にありしとき光一のくせをよく知っている、かれは光一がかならず自分の方へ打つだろうと思った。

「打たしてもいいよ」と千三は五大洲にいった。

「よしッ」

五大洲はまっすぐな球をだした。戞然と音がした、見物人はひやりとした、球ははたして千三に向かった、千三は早くも右の方へよった。

「しめたッ」

と思う間もなくかれは足をすべらした、喝采の声が起こった、球は一直線に中堅の方へ転がった。千三の目から涙がこぼれた。光一は早くも二塁に走った。

つぎの打手は敵の主将小原である。ホームランか三塁か、いずれにしても一点は取るだろうと人々は思った、投手五大洲はじっと腕をくんで捕手のサインを見やった。第一球は高目のカーブであった。五大洲はそのとおりに球を投げた。小原はボールを取るだろうと思いのほか、かれはおどり上がってそれを打った、球はショートの頭をはるかに高く飛んだ、千三はうしろに走った、と球は伸びるかと思いのほか、途中で切れてさか落としに落ちた、ハッと思う間もない、光一は疾風のごとく本塁を襲うた、千三はあわててホームに投げた、球は高くネットを打った。

次の打者の三振でわずかに食い止めたものの、第一回において黙々は一点を負けた。