Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

それから

それから

夏目 漱石

Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans

Aozora Bunko

代助はその頬の肉と色が、著じるしく後の窓から射す光線の影響を受けて、鼻の境に暗過ぎる影を作った様に思った。その代り耳に接した方は、明らかに薄紅であった。殊に小さい耳が、日の光を透しているかの如くデリケートに見えた。皮膚とは反対に、令嬢は黒い鳶色の大きな眼を有していた。この二つの対照から華やかな特長を生ずる令嬢の顔の形は、寧ろ丸い方であった。

食卓は、人数が人数だけに、さ程大きくはなかった。部屋の広さに比例して、寧ろ小さ過ぎる位であったが、純白な卓布を、取り集めた花で綴って、その中に肉刀と肉匙の色が冴えて輝いた。

卓上の談話は重に平凡な世間話であった。始のうちは、それさえ余り興味が乗らない様に見えた。父はこう云う場合には、よく自分の好きな書画骨董の話を持ち出すのを常としていた。そうして気が向けば、いくらでも、蔵から出して来て、客の前に陳べたものである。父の御蔭で、代助は多少この道に好悪を有てる様になっていた。兄も同様の原因から、画家の名前位は心得ていた。ただし、この方は掛物の前に立って、はあ仇英だね、はあ応挙だねと云うだけであった。面白い顔もしないから、面白い様にも見えなかった。