Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
それから
それから
Lisez それから de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 172 794 caractères · 347 écrans
実を云うと、代助は今日までまだ誠吾に無心を云った事がない。尤も学校を出た時少々芸者買をし過ぎて、その尻を兄になすり付けた覚はある。その時兄は叱るかと思いの外、そうか、困り者だな、親爺には内々で置けと云って嫂を通して、奇麗に借金を払ってくれた。そうして代助には一口の小言も云わなかった。代助はその時から、兄に恐縮してしまった。その後小遣に困る事はよくあるが、困るたんびに嫂を痛めて事を済ましていた。従ってこう云う事件に関して兄との交渉は、まあ初対面の様なものである。
代助から見ると、誠吾は蔓のない薬缶と同じことで、何処から手を出して好いか分らない。然しそこが代助には興味があった。
代助は世間話の体にして、平岡夫婦の経歴をそろそろ話し始めた。誠吾は面倒な顔色もせず、へえへえと拍子を取る様に、飲みながら、聞いている。段々進んで三千代が金を借りに来た一段になっても、やっぱりへえへえと合槌を打つだけである。代助は、仕方なしに、
「で、私も気の毒だから、どうにか心配してみようって受合ったんですがね」と云った。
「へえ。そうかい」
「どうでしょう」
「御前金が出来るのかい」