Classiques japonais avec furigana
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とむらいきかんしゃ
とむらい機関車
大阪 圭吉
Lisez とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) de 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 729 caractères · 371 écrans
続いて彼等は足元に転っている凄惨な女の生首を見ました。――頭顱が上半分欠けて、中の脳味噌と両方の眼玉が何処かへ飛んでしまい、眼窩から頭蓋腔を通して、黒血のコビリ着いた線路の砂利が見えます。――でもその眼玉のガラン洞になった半欠の女の顔を見ている内に、追々に彼等は、それが、あの、葬具屋の娘――である事に気付いて来たんです。
それから彼等は、助役に引ッ張られて、顫えながらもうひとつ奥へ進んで行きました。そしてそこで、線路の上へ転っているものを見た時に、一行は思わず嘔吐を催しました。
――それは、股の着根から切断された両脚らしいものですが、殆ど全体に亙って太さが直径八、九寸近くもある、まるで丸太ン棒です。おまけにその皮膚の色は、血の気が失せて鉛色なんです。助役は青い顔をして屈み込むと、でも、平気でその肌へ指をグッと押付けました。するとその部分の皮膚は、ただ無数のいとも不快な皺を寄せただけで、少しも凹まないんです。――助役は六ヶ敷い顔で立上ると、重い調子で言いました。
「……こりゃあ。切断のために出来た浮腫じゃあないよ。君達は、あのフィラリヤって言う寄生虫のために淋巴管が閉塞がれて、淋巴の欝積を来した場合だとか、或は又、一寸した傷口から連鎖状球菌の浸入に依って、浮腫性の病後に続発的に現れる象皮病――って奴を知ってる