Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

Lisez とむらい機関車 (とむらいきかんしゃ) de 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 186 729 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「待て待て、君の云うことは、どうも判るようで、判らん」

係長が、顔を顰めながら遮切るようにして云った。技師は構わず続けた。

「いや、判らないのも無理はないですよ。私だって、こうして理詰めで攻め上げたればこそ、やっと少しずつ判りかけて来たのですから……全く、その時そこで、なんとも変テコなことが起ったんですよ。運命の悪戯とでも云う奴なんです」

云いかけて、技師は、傍らに立っていたお品のほうへ向き直った。

「お前にもうひとつ聞きたいことがあるんだ……お前は、あの時炭車を押して捲立から帰って来ると、片盤から自分の採炭場へはいって行き、そこの闇の坑道でいつもそこまで迎に出ている峯吉に飛びついて行ったと云うが、その男は確かに峯吉であったか?」

お品は、意外な技師の言葉に、瞬間息を呑んで目を瞠った。

「お前は、峯吉がいつもそこの闇の中で、抱いてくれると云ったろう。闇の中でそうしてその時お前を抱いた男は、確かに峯吉に相違なかったか?」

「……はい……」

「それではもうひとつ聞くが、その時峯吉は安全燈を持っていたか?」

「持ってはいませんでした」

「お前の安全燈はどうしていた?」