Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふざけたどくしょ
ふざけた読書
豊島 与志雄
Lisez ふざけた読書 (ふざけたどくしょ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 814 caractères · 4 écrans
某氏ある時、一冊の長篇小説を取上げ、作者が何を本当に云いたかったのか、手取り早く知るために、先ず最後の一章を読んだ。さっぱり分らない。次にその前の一章を読んだ。少し興味が持てる。次にその前の一章を読んだ。面白い。次にその前の一章を読んだ。つまらない。変だなと思って、更にその前の一章を読んだ。……かくして、某氏は遂にその小説を一章ずつ逆に読んでしまったのである。――読後の感想を聞いてみると、極めて正しいそして鋭い意見を述べた。筋の興味に甚だしく引きずられる小説や、筋の興味が殆んどない小説などは、こういう読み方をするのもよいかも知れない。
一読してすぐ理解されるようなものはつまらない、とは多くの読書家の持論である。順に読んでも逆に読んでも、それに堪え得るような書物は、感想集や日記の類ばかりでもなかろう。
然し、読書の真の楽しみは、書かれている文字だけを辿ることではないらしい。行と行との間をも味読するということは、そういうところから起ってくるのであろう。更に、如何なることが云われてるかが問題でなく、誰がそれを云ったかが問題だ、ということになると、つまり真意が問題になると、一層むつかしくなってくる。