Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
めおとちょう
めおと蝶
山本 周五郎
Lisez めおと蝶 (めおとちょう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 977 caractères · 47 écrans
文代の言葉つきにはいつもとは違って、なにか思いつめたような響きがあった。信乃はちょっと驚いて妹の顔を見た。
「あなたそれはまじめに仰しゃってるの、文代さん」
「まじめですとも、わたくしもうずっとまえからそう思っていたんです」
子供っぽくすましていた文代の顔が、そのとき紐を緊めるように硬くなった。
「藤田の弓江さまはもう二人もお子があるし、ほかのお友達もたいてい婿を取ったりお嫁にいっていますわ、その方たちのお暮しぶりをみていて、わたくしつくづく結婚というものがいやになったんですの、……もっと直接にいえばお姉さまよ、お姉さまだってこの上村へいらしって五年になり、甲之助さんというお子もあって、よそ眼には平穏無事にみえるかもしれないけれど、決しておしあわせでないということは文代にはよくわかっていますわ」
「まあ、あなたなにを云うの」信乃はびっくりして遮った、「――そんな乱暴なことを云いだしたりして、もし人に聞かれでもしたらどうなるの」
「ではお姉さまはおしあわせですの」文代はしんけんな眼でみつめる、「結婚して五年も経つのに、お二人のようすはまるで他人のようじゃございませんか、お義兄さまはあの石仏のような冷たいお顔で、なにもかも気にいらないという眼つきで、はかばかしくは口もおききにならない、お姉さまはただもう遠慮して、ご