Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わかむらさき
わか紫
泉 鏡花
Lisez わか紫 (わかむらさき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 708 caractères · 75 écrans
神様ねえ、神様ですねえ、貴下は。」
と、つかつかと擦り寄ると、思わずたじろいで退ったが、
「ああ、神様だ。」
いった声に力がこもって、ついた杖の尖が幽にふるえた。娘のための方便ながら、勿体なくや思いけむ。と見ると瞼に色を染めて、慌しげにいい直した。
「お前にだけは神様です。」
「ではね、途中でまた誰かに捉まるとね、今度は私、素直に見せてやりましょう。
それでもね、あの、お宮様へ行かない前に、他所の人に見せるのは口惜しいんですから、私、貴下にお目にかけるわ。」
とて、直ぐに手を、胸なる苞の両端へ。
「お待ち、待て待て。」
急におさえたが、黙って、しばらくして、目の色が定まった。
「見せてくれるか、じゃ、見よう。熱海の公園は咲いたろう、小田原でも莟を見た、この陽気。年内からもう春だ、夢に見てさえ可いというもの、どれ。」
手巾を引出して、根笹は浅く霜をのせたが、胸に抱いたら暖かそうに、またふッくりと日の当る、路傍の石一個、滑らかな面を払うて、そのまま、はらりと、此方へとて。
浅葱の紐は白い頸から、ふさふさとある髪を潜って、苞は両手に外された。既にその白魚の指のかかった時、雪なす衣の胸を通して、曇りなき娘の乳のあたりに、早や描かれて見えるよう。