Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

カストリしゃじけん

カストリ社事件

坂口 安吾

Lisez カストリ社事件 (カストリしゃじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 043 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

よ、なア」

「イヤ、この男は悪気がないんです。一風変っているだけで、なんしろ、心臓まで、右の胸についていて、ツムジが八ツもあって」

花田が口をいれて、とりなすと、

「オイ、よせよ、はずかしいよ、なア、オイ、とっても、残酷だよ」

顔をあからめて、必死に恨んでいる。

国際親善の大紳士も、直接応待の手段が見つからなかったようである。そこで、キッと、ひきしまると、

「気を附けえ!」

と、大喝一声。さて、気をつけの一同をジロリと見渡して、

「オレは一週に一度だけ、社へでる。オレの代りに、秘書のこれが、毎日、見廻りにくる。オレだと思え。この部屋の汚さ、暗さは、なんだ。居は心をうつす。明朗でなければ、ならんぞ。第一着手として、部屋の壁を、白く、明るく、塗りかえる。こゝだぞ。オレのやり方は、いつも、そうだ。文化も、国際親善も、この精神でなければならんぞ。貴様らも、オレのような第一人者たる国際民間使節の下に、文化国家建設の仕事に当る、最も、貴様らの光栄の至りであるぞ。よし、礼!」

そして、秘書をしたがえて、悠々と出て行った。

★

思いよらざることになった。