Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぺんくらぶとげいじゅついん

ペンクラブと芸術院

正宗 白鳥

Lisez ペンクラブと芸術院 (ぺんくらぶとげいじゅついん) de 正宗 白鳥 (まさむねはくちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 444 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

会長の私に会計報告もしなかったのだ。私は、あの頃ペンクラブの会長になっていた夢を見ていたので、実際は会長でも何でもなかったのか。それで、念のために、昔話の相手になっている彼に、「僕はあの時、ペンクラブの会長であったのでしょう?」と訊くと、「そうでした」と彼は確答した。

私は俳句も和歌も作れず、満足に字を書くすべも知らないので、原則として色紙短冊は書かない事にしている。少くも展覧会などに出して公衆の目に触れることは避けていた。ところが、今度は珍しく数枚をよたよたと震える手で書き汚した。芸術院会館建設費として、文学方面の会員一同が、色紙短冊の揮毫をすることになったので、私も当然の義務として涙を呑んで筆を執ったのである。

無論自作の和歌俳句、或は詩文などは書く気はしない。何かと考えた果てに、先ず、「明日の事を思い煩う勿れ、一日の苦労は一日にて足れり」という、キリストの聖句を書いた。私は幼い頃から小心にして、明日の事に思悩む癖を持っている。原子爆弾だか水素爆弾だか、悪魔の発明にかかるものが、人類虐殺のために、明日の日にも落ちて来ないかと、漠然ながら今気遣っているのである。