Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いっせんどうか

一銭銅貨

小川 未明

Lisez 一銭銅貨 (いっせんどうか) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 098 caractères · 5 écrans

Aozora Bunko

」と、おじいさんはいいました。

「規則ですから、おまけすることはできません。」と、車掌は、答えて、おじいさんのようすを見守っていました。

あわれなおじいさんは、このとき、つえをついて立ち上がりました。そして、電車から降りるため出ていこうとしました。

「おじいさん、一銭足らないのは私があげます。」といって、車掌さんは、自分のがまぐちから一銭銅貨を出して、おじいさんにやりました。

おじいさんは、心からありがたく思って、そのお金をいただきました。

「坊ちゃん、そのときの、一銭銅貨が、私なんですよ。」と、銅貨が、いいました。

「それから、おじいさんは、どうしたい。」と、英ちゃんが、たずねたときに、目がさめたのであります。

学校から帰ると、英ちゃんは、お母さんから、八銭おあしをいただいて、たこを買いにいきました。十銭出すと、とても、いいのが買えるのです。

「おじさん、これをば八銭に、おまけしてくれない。」と、英ちゃんは、いってみました。

「坊ちゃんだから、九銭にまけておきますよ。ほかの子でしたら、おまけしません。」と、答えました。英ちゃんは、どうしようかと考えましたが、とうとう、財布を空っぽにして、大事な一銭銅貨をやってしまいました。