Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

Lisez 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 990 caractères · 141 écrans

Aozora Bunko

」

「佐々爺云ってたども、北海道の開拓はどうしたって土方ば使わねば出来ないんだってよ!」

「んだかな。」

「馬鹿云うもんでねえよ!」

健はムカムカした。

「飯場さ入る時な、皆ば裸にしてよ、入口でヒー、フー、ミー、ヨーッで数えるんだ。――窓って窓は全部釘付けよ。」

健は明日からもうやめた、と思った。――兵隊にだって、俺達と同じ黒飯を食わしたって構うもんか、要らない見栄なんてしない方がいいんだ、と思った。

次の朝三時頃、表から仲間が呼んだ。

「俺アもうやめた。」

行けば行けると思っていたのに、眼がさめると、身体が痛くて匍うことしか出来なくなっていた。

「何んだって※(感嘆符疑問符、1-8-78)」――母親がむっくり頭をあげた。

健はものも云わずに又蒲団をかぶった。

「健――これ健ッ、もう二日我慢してけれ、な、もう二日!」

「続かない。身体痛たくて、痛たくて!」

それっ切りだまった。耐え性なく、それに眠かった。

母親は思い切り悪く、何時迄も枕もとでクドクド云っていた。それを、うるさい、うるさいと思ってききながら、何時の間にか又眠っていた。

「ハッ、兵隊さんだな」