Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

Lisez 不在地主 (ふざいじぬし) de 小林 多喜二 (こばやしたきじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 990 caractères · 141 écrans

Aozora Bunko

小作達だと分ると、瞬間イヤな顔をした。

「何んだな。」

(猫撫で声だぞ!)

「ハ、別に……。」

お客がいた。――H町の警察署長だった。健達はそれと分ると、理由なく尻ごみを感じた。然し吉本の方が何か周章てたように、

「用事か? 今こっち、一寸……。後で駄目かな。」

「イヤ、その、この雨だもんで、ハ、そのオ、田ば見てきました……。」

「ん――、今度のでは考えてる。――後にしてけれ。」

「あまり作がヒドイので、予め岸野さんの方へ、一つ……」

健が云いかけたのを、ウルサそうに、

「ん、ん、ん!」と抑えてしまった。「お前等の指図でやるんでないんだ。分ってる。」

警察署長と管理人!――何かあるな、健は帰りながら気になった。――S村では、まだ時々駐在所の巡査や校長へ、芋や大根や鶏を「初物」だと云うので、持ってゆく。所が、その偉い旦那さん達が、裏では村の金持や有力者と、ちアんと結びついている。そんな事を、然し健がどんなに小作に話してやっても、分りッこがなかった。

夜になると、近しくしている小作が、よく二三人ずつ落ち合った。――「一人で家にいたら、気が馬鹿になる。」

「どうしたら、ええべな。