Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちゅうごくかいきしょうせつしゅう

中国怪奇小説集

岡本 綺堂

Lisez 中国怪奇小説集 (ちゅうごくかいきしょうせつしゅう) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 179 458 caractères · 363 écrans

Aozora Bunko

阿弥陀仏

阿弥陀仏

宣城郡、当塗の民に劉成、李暉の二人があった。かれらは大きい船に魚や蟹のたぐいを積んで、呉や越の地方へ売りに出ていた。

唐の天宝十三年、春三月、かれらは新安から江を渡って丹陽郡にむかい、下査浦というところに着いた。故郷の宣城を去る四十里(六丁一里)の浦である。日もすでに暮れたので、二人は船を岸につないで上陸した。

そこで、李は岸の人家へたずねて行き、劉は岸のほとりにとどまっていると、夜は静かで水の音もひびかない。その時、たちまち船のなかで怪しい声がきこえた。

「阿弥陀仏、阿弥陀仏」

おどろいて透かして視ると、一尾の大きい魚が船のなかから鬚をふり、首をうごかして、あたかも人の声をなして阿弥陀仏を叫ぶのであった。劉はぞっとして、蘆のあいだに身をひそめ、なおも様子をうかがっていると、やがて船いっぱいの魚が一度に跳ねまわって、みな口々に阿弥陀仏を唱え始めたので、劉はもう堪まらなくなって、あわてて船へ飛び込んで、船底にあるだけの魚を手あたり次第に水のなかへ投げ込んだ。

全部の魚を放してしまったところへ、李が戻って来た。彼は劉の話をきいて大いに怒った。