Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たんなやまのかい
丹那山の怪
江見 水蔭
Lisez 丹那山の怪 (たんなやまのかい) de 江見 水蔭 (えみすいいん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 7 168 caractères · 15 écrans
但し若党は供にした。
西の方へ山道二十町ばかり。それより南の方へ谷間を縫うて行くと、沼津領の境近き小山の中腹に高さ一丈五六尺、幅六尺ばかりの大岩が聳っていた。それが鸚鵡石であった。谷間二百歩ばかり隔ちて、こちらから声を掛けると、同じ言葉を鸚鵡返しに答えるのだった。
「ああ、今日初めて自分の体になられた。人間は飾りを取った本当の生地で話し合うのが一番よいのだ。丹那へ来て安心して話の出来るのは、鸚鵡石殿、貴公ばかりだぞ」
純之進が最初の声であった。すると同じ声が石の方でもした。純之進は全く清い清い心になりすました。
「これ、鸚鵡石殿、こっちにばかり物を云わさず、そちらからもチト何か申されぬか」と云った。それはホンの戯れに過ぎなかった。まさか石が人語を発しようとは思わなかった。
「お役人様……お役人様……」と突然鸚鵡石が声を発した。皆ビックリした。
「お訴え申上げます。当村に人殺しがござりました。その死骸は山番小屋裏の荒地に埋めてござりまする」と又鸚鵡石が人語を発した。純之進はビックリした。若党は顔色を替えた。案内の下男は忽ちふるえ出した。
「それをお訴え致そうと存じましたが、今日やッと申上げられます。