Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ふたつのてがみ

二つの手紙

芥川 竜之介

Lisez 二つの手紙 (ふたつのてがみ) de Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 799 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

私はその時、妻に一切を打明けなければならないような羽目になってしまいました。これもそうするほかに、私たちの不幸を軽くする手段が、なかったのですから、仕方がございません。が、この事は後でまた、申上げる事に致しましょう。

その日、丁度宿直に当っていた私は、放課後間もなく、はげしい胃痙攣に悩まされたので、早速校医の忠告通り、車で宅へ帰る事に致しました。所が午頃からふり出した雨に風が加わって、宅の近くへ参りました時には、たたきつけるような吹き降りでございます。私は門の前で々車賃を払って、雨の中を大急ぎで玄関まで駈けて参りました。玄関の格子には、いつもの通り、内から釘がさしてございます。が、私には外からでも釘が抜けますから、すぐに格子をあけて、中へはいりました。大方雨の音にまぎれて、格子のあく音が聞えなかったのでございましょう。奥からは誰も出て参りません。私は靴をぬいで、帽子とオオヴァ・コオトとを折釘にかけて、玄関から一間置いた向うにある、書斎の唐紙をあけました。これは茶の間へ行く間に、教科書其他のはいっている手提鞄を、そこへ置いて行くのが習慣になっているからでございます。