Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にじゅうしのひとみ
二十四の瞳
壺井 栄
Lisez 二十四の瞳 (にじゅうしのひとみ) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 113 429 caractères · 227 écrans
マッちゃんのお父さんは?」
「知らん。見えなんだ。――その小母さん、おしろいつけて、きれい着物きとった。マッちゃん家へ嫁にきたんとちがうかって、小ツルさんがいうんで」
コトエはちょっとはにかみ笑いをした。
「そうだと、マッちゃんも学校へこられていいけどね」
それからまた十日以上たったが、松江は姿を見せない。手紙はよんだろうかと、ふと心にかげのさす思いで、窓の下を見ていたのだった。ズガニを三匹とった正は、それをあき缶にいれて得々として石垣をのぼってきた。三角形の空地にある杏の木は夏にむかって青々としげり、黒いかげを土手の上におとしている。そのま下にかたまって、岬組の女生徒たちはズガニの勇士を迎え、われがちにいった。
「タンコ、一ぴきくれなァ」
「うちにも、くれなァ」
「わたしにもな」
「やくそくど」
蟹は三匹なのに希望者は四人なのだ。正は考えながらあがってきて、
「食うか、食わんのか」
みんなの顔を見まわした。食うものにやろうと思ったのだ。いち早く小ツルが、
「食う食う。月夜の蟹は、うまいもん」
それをきくと、正はにやりとし、
「うそつけえ、蟹がうまいんは、やみ夜のこっちゃ」