Classiques japonais avec furigana
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ごせんのあたま
五銭のあたま
小川 未明
Lisez 五銭のあたま (ごせんのあたま) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 452 caractères · 3 écrans
その代わり、仕事のほうは、すこしぞんざいになるかもしれないが……。」
こういって、二人は別れました。
安くするといった主人は、家へ帰るとさっそく紙札を店さきに張りました。それには、
「五銭の頭あり」と書いてありました。
こんど、子供たちは、みんな、この安いほうの店へやってきました。主人は、五銭に値下げをしたかわり、ろくろく石鹸もつけなければ、香水などは、まったくつけませんでした。
子供たちが、八銭の店へやってきて、
「五銭の頭ありますか?」といって、聞くことがあると、
「そんな安い頭はない!」と、主人は怒り声でいって、子供たちをにらみつけたのでした。
ある日、学校へゆく途中で、子供たちは、一人、一人、たがいに頭を嗅ぎ合っては、
「君の頭は五銭だね。ちっとも香いがしないから……。」
「ちっとするから、君のは八銭の頭だ。」
「僕の頭は、拾銭の頭だ。刈ってから、もう四、五日たったのだけれど、いちばんいい香いがするだろう……。」と、いって話したり、笑ったりしていました。このとき、これを、木の技で見ていたからすが、アホー、アホー、といって鳴いたのであります。