Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans

Aozora Bunko

室数は九十四号まであり、一室中に四人または八人の寝台を有す。ゆえに、船客四百人くらいをいるる余地あり。その番号中に十三番室なきは、欧米の迷信に起因す。西洋人の十三の数をいとうは、わが邦人の四の数を忌むよりもはなはだし。余の船室は第八十号なり。今回の乗客を統計するに、総員二百五十四人中、男子百十五人、女子百三十九人となる。女子の男子より多きは驚くべし。男客の中に僧侶二人、医者二人、武官一人、船長一人、ロシアのユダヤ人二人、東洋人としては余一人、そのほかはみな英国、豪州および南アフリカの商工農にして、すべて中等社会と下等中の上等連なり。婦人のうちにて細別すれば、既婚七十二人、未婚六十七人となる。未婚者の多きもまた驚かざるを得ず。船内は粗大にして清美を欠く。わが日光丸とは雲泥の差あり。食事は毎回二、三品に過ぎず、一品を幾回重ぬるも任意なり。茶は朝食のときを限りとし、そのほかは湯水のほかは供せず。ゆえに、乗客みな茶菓および茶器を携帯しおれり。食事のときは一卓十八人に対し、ボーイ一人、その混雑もまた一興なり。余はこの旅行によりて、西洋の中等社会の実況を知るの便を得たるを喜ぶ。