Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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おうべいかっこく せいきょうにっき

井上円了・世界旅行記

井上 円了

Lisez 井上円了・世界旅行記 (おうべいかっこく せいきょうにっき) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 260 015 caractères · 519 écrans

Aozora Bunko

二七、喜望峰行

また、土人の水牛の角をキセルとして喫煙するところを写真にて見れば、大根をかじりおるがごときも奇なり。当夕また明月清輝を放ち、その海水に映ずるところ、ことにうつくし。

万里雲晴月一輪、清光入レ海海如レ銀、船窓今夜眠難レ就、照殺天涯孤客身。

(万里の雲はれて明月がうかび、その清らかな光は海を照らして銀色にかがやく。この風景を船窓よりみる今夜は眠るに惜しく、月光はこの天涯に一人旅する身を照らすのである。)

二七、喜望峰行

十三日、快晴(満月)。未明ダーバン出航。軽風平波、右方に一帯の連山を望みつつ南進す。その山二千尺前後の高さにして、その色蒼然たり。

暁払二烟波一出二海門一、檣頭残月照二余昏一、阿山脈脈看難レ尽、聞説此間蔵二富源一。

(あかつきに朝もやを打ち払うようにしてせまい海を出るとき、帆柱の上には残りの月がうす暗がりを照らしている。阿の山々は連なってことごとくは視野に入れがたく、聞くところではこの辺りは豊かな資源があるという。)

十四日、晴雨不定。暁天残月懸かり、虹霓を見る。たちまちにして驟雨来たり、南風強く、激浪翻り、甲板に打ち上ぐること幾回なるを知らず。