Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
けちょう
化鳥
泉 鏡花
Lisez 化鳥 (けちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 872 caractères · 35 écrans
見張ってでもいないと、危険だからって、ちょいちょい縄を解いて放してやったことが幾度もあった。
放すが疾いか、猿は方々を駈ずり廻って勝手放題な道楽をする。夜中に月が明い時、寺の門を叩いたこともあったそうだし、人の庖厨へ忍び込んで、鍋の大いのと飯櫃を大屋根へ持って、あがって、手掴で食べたこともあったそうだし、ひらひらと青いなかから紅い切のこぼれている、うつくしい鳥の袂を引張って、遥に見える山を指して気絶さしたこともあったそうなり、私の覚えてからも一度誰かが、縄を切ってやったことがあった。その時はこの時雨榎の枝の両股になってる処に、仰向に寝転んでいて、烏の脛を捕えた。それから畚に入れてある、あのしめじ蕈が釣った、沙魚をぶちまけて、散々悪巫山戯をした挙句が、橋の詰の浮世床のおじさんに掴まって、額の毛を真四角に鋏まれた、それで堪忍をして追放したんだそうだのに、夜が明けて見ると、また平時の処に棒杭にちゃんと結えてあッた。蛇籠の上の、石垣の中ほどで、上の堤防には柳の切株がある処。
またはじまった、この通りに猿をつかまえてここへ縛っとくのは誰だろう誰だろうッて一しきり騒いだのを私は知っている。