Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 290 735 caractères · 566 écrans
と聞いたごとく、サンタル人はもと虎を祖先と信じたのかと思う。『淵鑑類函』三二〇に『河図』を引いて五方の神名を列ね、西方白帝神名は白招拒、精を白虎と為すといい、『文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経』に崑崙山の神陸吾虎身九尾人面虎爪、この神天の九部と天帝の囿時を司ると見え、『神仙伝』(『淵鑑』二七に引く)に山陽の人東郭延、仙道成りて数十人虎豹に乗り来り迎う、親友に別れていわく崑崙山に詣るとあるから、崑崙山の神は虎と人の間種ごときもので虎豹を使うたのだ、予往年南ケンシントン博物館の嘱託に依ってペレスフォード卿(?)が買うて来た道教諸神の像を竹紙へ密画極彩色にしたのを夥しく調べたが、竜と虎を神にしたのが甚だ多かった。『山海経』など見ると、上古から虎身とか虎頭とかの神や怪物が支那に満ちおったらしい、例せば『呂覧』に載せた和山の吉神泰※、状人のごとく虎の尾出で入るに光あり、能く天地を動かし雲雨を興す、小説『西遊記』などに虎の怪多きを見て、いかに支那人が深く虎を不思議としたかが分る。スマトラ島人は死人の魂虎に托ると信じ、虎の名を聞くも畏敬する、したがって必死で正当防禦か親族友人が虎に殺された当場へ行き合せた場合でなくんば、いかに重宝を受けても虎を討たぬ、欧人が虎捕らんとておとしを仕掛けると、夜分土人そこへ之き、虎