Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
一六巻二三八頁)。
支那でも雲南の光明井に唐の大歴間、三角牛と四角羊と鼎足鶏見われ、井中火ありて天に燭す。南詔以て妖となし、これを塞がしむ。今風雲雷雨壇をその上に建つ(『大清一統志』三二二)。誠に以て面妖な談だが、鶏に縁ある日の中に三足の烏ありてふ旧説から訛出したであろう。こんな化物揃いの噺しは日本にもあって、一休和尚讃州旅行の節、松林中に古寺あって僧三日と住せず、化物出ると聞き、自ら望んで往き宿る。夜五更になれば変化出て踊り狂う。一番の奴の唄に「東野のばずは糸しい事や、いつを楽とも思いもせいで、背骨は損し、足打ち折れて、ついには野辺の土となる/\」、次の奴は「西竹林のけい三ぞくは、ある甲斐もなきかたわに生まれ、人の情けを得蒙らで、竹の林に独りぬる/\」、三番目の物は「南池の鯉魚は冷たい身やな、水を家とも食ともすれば、いつもぬれ/\にや/\しと/\」と唄う。一休一々その本性を暁り、明旦土人を呼び集め、東の野に馬の頭顱、西の藪中に三足の鶏、南の池に鯉あるべしとて探らせると果してあり。これを葬り読経して怪全く絶えたという(『一休諸国物語』四)。紀州で老人の伝うるは、何国と知れず住職を入れると一夜になくなる寺あり。