Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
巻八、章四三。ピンカントン『海陸紀行全集』の記事は上に引いた)、因って多くの国でこれを凶物としその鳴くを聞くを不吉とす(ジャクソンの『コンカン民俗記』八四頁、コラン・ド・プランシーの『妖怪事彙』四二六頁、アボットの『マセドニア民俗記』一〇八頁)、英国の南ノルサンプトンでは今まで無事だった家へ急に鼠が侵入すれば家人が遠からぬ内に死に、鼠が人の上を走ればその人必ず死し、病蓐辺で鼠鳴けば病人助からずという(一八五九年板『ノーツ・エンド・キーリス抄記』一二頁)。支那でも『論衡』に鼠一筐を渉れば飯捐てて食われず、古アングロ・サキソン時代に英国で犬や鼠の食い残しを知って食ったら神頌を百遍、知らずに食ったら五十遍唄わせた(一八四六年板、ライトの『中世英国文学迷信歴史論文集』巻一、頁二四一)。小アジアのユールーク人が熊や羚羊の飲んだ跡の水を文明人が飲むと自分らごとき蛮民になると信ずるごとく(一八九一年板、ガーネットの『土耳其女および風俗』二巻二一三頁)、鼠の残食を参れば鼠の性を受くると信じたのだ。
かく忌み嫌わるるもの故諸獣を神とし尊ぶ例多きも鼠を拝む例は少ない。