Classiques japonais avec furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Lisez 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) de 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 251 906 caractères · 495 écrans
一二頁に、英国の南ノーサンプトンで病室を白鼠が過ぐると見れば、患者必ず死すと信ずと載す。これらは流変りで例外に近く、大抵の国民は白鼠を吉祥とする。『嬉遊笑覧』に、『太平広記』にいわく、白鼠身皎玉のごとく白し。耳足紅色、眼また赤きもの、すなわち金玉の精なり。その出づる所を伺い掘れば金玉を獲べし、鼠五百歳なればすなわち白し。耳足紅からざるものは常鼠なり。『抱朴子』に曰く、鼠寿三百歳なり、百歳に満つる時は色白く、善く人に憑みて下る、名を仲という。一年中の吉凶および千里外の事を知る云々。白色に瑞物多ければなり、世に珍かなるものを貴むは習いなり。古ローマ人や今のボヘミヤ人それからビーナン等に住むマレー人いずれも白鼠を吉兆とし(プリニウス八巻八二章。フレザー『金椏篇』初板三章。一八五六年シンガポール刊行『印度群島および東亜細亜雑誌』二輯二巻一六五頁)、本朝には『治部式』所載祥瑞百四十四種中に鼠全く見えねど、〈大同四年三月辛酉山城国白鼠を献ず〉(『日本後紀』一七)などあれば、白鼠は瑞とされざるまでも珍とされたに相違なし。これを大黒天の使い物とする事、『源平盛衰記』