Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

共に、無間地獄に墜ちて、悪鬼と化しても、争うぞ。一旦の勝を、勝と思うな。三界、三世に亙って争うぞ」

いつもの玄白斎の気魄の充ちた声であった。だが、そういい終ると、よろめいた。二人が抱えると

「刀を――げ、玄白斎の最期の血を、魔天に捧げて、あの世の呪いとなしくれる。か、刀を――」

人々は、悪霊に憑かれたような玄白斎を、じっと見つめたまま、息を殺していた。

「か、かさぬかっ。己ら、この玄白を見殺しにするかっ。放せっ、仁十っ、市助っ」

二人を振切るはずみ、玄白斎は、朽木の如く、倒れかかった。人々が

「あっ」

と、叫んだ。三四人が、手を出して支えようとした。

「この毛を、悪神に供え――」

玄白斎は、微かに、こういって、自分の頭の毛を掴もうとしたが、もう、手に力がなかった。

「この舌を――」

人々が、抱き上げると、玄白斎は、舌を噛んでいた。舌が半分、口の外に現れていたが、もう噛み切る力もなかった。白眼を見せて、灰色の顔に、死の蔭が、濃く彩っていた。

三人旅

「のう、深雪、賞めるぜ、俺あ――惚れた弱味ってこのことだ。お由羅あ、俺の実の妹で、俺を、この身分にしてくれた、何んだなあ、旦那様みてえなもんさ。