Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
「久しい前から、二三、家中の徒輩が、唱えよりました、殿の御隠居――御家督を、斉彬様へ譲らせ申そうという企て――」
「それは、江戸表に於ても、わしが、帰国と一緒に、策動しておる。今、その旨をかいて、江戸から書状が参ったところじゃ。見てみい。何も、わしが、十五歳で家を継いだからとて、斉彬が四十になれば、何うしても家を譲らねばならんという法があるか。石見」
斉興は、手を延して、手紙を受取ろうとした。お由羅が、素早くとって、石見の方へ
「御覧なされませ」
と、押しやった。石見は、膝を進め、身体を延して、手紙を手にとった。そして、裏を返して
「二階堂から――」
と、頷いた。
「阿部が、一もなく、二もなく、斉彬を引出して、異国方の掛にしようと致しておる。それを頼みとして、家中の斉彬派の若造共が、いろいろうごめいておるらしいが――」
石見は、手紙を読みながら
「はい、はい」
と、斉興に返事をして、頷いていた。
「異国との交易を禁じておる幕府が、異国と、交通を始めるなど、いろいろと、浮説の多い時分に、幕府己の威信を、傷つけるものではないか」
と、斉興が、いい終った時、石見は、手紙を巻きながら