Classiques japonais avec furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
できるなら、大殿の前で、舌を抜かれるまで、その御処置――わしへの処置ではないぞ、斉彬公への処置じゃ、その、処置方を諫めて、そして、死にたい」
隆左衛門は、少し、顔を赤くしながら、膝の上へ、手をつき、肱を張って
「そうでないか」
「御尤もと心得ます」
と、一人が、俯向いている一座の人々の中から、顔を上げていった。
「わしには、石田三成が、刑場へ引かれる道で、柿は、痰の毒だ、といった心懸が、よくわかる。今死罪になる者として、痰の毒でも、ないではないか――と、これは、三成の心を知らぬ者の言じゃ。忠義の者は、最後まで、命を惜しんで、そのあらんかぎりで、忠を尽そうとする。判ってくれるか?」
誰も、口で答えなかった。だが、一斉に頷いた。廊下を轟かして、本田孫右衛門と郷田忠兵衛とが入って来た。人々は二人へ目礼をした。
「覚悟はできておるか?」
郷田は、近藤よりも、齢が上であったし、席も上であった。
「申すまでもないが、今夜は切らん」
「何故、切らん」
「お達し通りに、評定所へ出て、お由羅派の徒輩に、一言云いたい」
「無駄じゃ」
「無駄ではない」
隆左衛門が、眼を険しくした時、本田が