Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans
「じゃによって、呪法の力を人々に、示そうと申すのか」
「よい時期と、心得まする。御家長久のために、兵道のために、又、老師の御所信に反きまするが、当兵道は、島津家独特の秘法として、門外不出なればこそ重んぜられまするゆえ、御当家二分して相争う折は、正について不正を懲らし、その機に呪法の偉力を示して、人々の悪口雑言を醒すのも、兵道のために――」
「黙れ」
和田と、高木とが、一膝すすめた。飽津がまた
「こみ入った話ならば、後日になされとうござるが」
牧は答えなかった。玄白斎も対手にならなかった。
「当兵道への悪口雑言などと、それ程の、他人の批判で、心の動くような――牧、浅はかではないか? 上より軽んぜられ、下より蔑まれても、黙々として内に秘め、ただ一期の大事に当って、はじめて、これを発するこそ、大丈夫の覚悟と申すものじゃ。三年名を現さずんば忘れ去るのが人の常じゃ。二百五十年、修法の機がなければ、雑言、悪口、当り前じゃ。先師達は、それを、黙々として、石の如く、愚の如く、堪えて来られた。わしも、秘呪を会得してこの齢になるが、一度の修法を行う機も無い。然し己を信じ、法を信じて来た――」