Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lisez 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 493 291 caractères · 991 écrans

Aozora Bunko

「先生――先師十六代の二百五十年間よりも、この十年間の方が、世の中も、人心も、激変致しました」

「万象変化しても、秘法は不変じゃ」

「人の無いところ、法はござりませぬ。秘呪の極は、人と法と、融合して無礙の境に入る時に、その神力を発しますが、その人心が――」

「ちがってしまったか?」

「自ら独り高うする態度と、兵道を新しくし、拡張し、盛大にせんとする心と――」

「わしは、それを愚かしいと思うが――」

牧は、御家のため、師のため、己のため、兵道のために、命を削って、調伏の偉効を示そうとしていたが、玄白斎にとって、それは、不正な、便法でしかなかった。兵道家は、もっと、純一無垢な態度でなくてはならぬと信じていた。

「兵道のために尽そうとするお前の心は、よくわかる。ただ――その雑念、邪念が入っていて、果して秘呪が成就するか――牧。当兵道興廃のわかれるところ。その心のお前が成就するか、わしの修法に力があるか――わしも、一世一代の修法、お前と、秘呪をくらべてみようか」

「はっ」

「諸天を通じて、夢幻の裡に逢おう」

「はい」

「返答によっては、斬るつもりであったが、牧、わしは、お前を、斬れんわい、兵道の興廃よりもお前が可愛い」