Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lisez 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 166 028 caractères · 333 écrans

Aozora Bunko

西鶴が『五人女』の中で「広間をすぎて縁より梯のはるかに熊笹むら/\として其奥に庭籠ありてはつがん唐鳩金鶏さま/\の声なして」と書いたような庭籠が、大きな屋敷などにはあったらしいからである。

春雨や灯花のくらみ立    ※(「さんずい+(吝-口)」、第3水準1-86-53)江

電燈万能の世の中になってしまっては、丁子丁子吉丁子などという、昔人の縁起がわからなくなるのもやむをえない。丁子などというと、われわれの連想はとかく神棚の御燈明に行きがちであるが、こういう油火が一般の燈火であったことに留意しなければならぬ。

春雨のしとしと降る夜、座辺の灯火に丁子が立って、俄に暗くなった、というだけのことである。作者はむやみに担いでいるわけではないが、丁子の吉兆たることは十分意識した上の句であろう。

丁子のことは夙に漢時代にあった迷信で、『西京雑記』に「火華則拝之」とあるのがそれだと、三村竹清氏の書かれたものにあった。由って来ること遠しというべきである。電燈の世界にも停電、漏電その他いろいろの現象があるが、こういう迷信の種にはなりそうもない。丁子頭によって暗くなる灯火は、慥に春雨と調和を得ている。