Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじんじごく

名人地獄

国枝 史郎

Lisez 名人地獄 (めいじんじごく) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 286 caractères · 301 écrans

Aozora Bunko

ちと変った尋ねものをな」

「似たような境遇があればあるものだ」

「さよう似たような境遇でござる」

二人はそっと笑い合った。

「ご免くだされ」「ご免くだされ」事もなく二人は別れたものである。

で、老武士はゆるゆると、不忍池に沿いながら、北の方へあるいて行った。二町余りもあるいたであろうか、彼は杭のように突っ立った。

「聞こえる聞こえる鼓の音が!」

果然鼓の音がした。ポンポン、ポンポン、ポンポンと、微妙極まる音であった。

「うむ、とうとう見つけたぞ! 今度こそは逃がしはせぬ! 小梅で聞いた鼓の音! おのれ鼓賊! こっちのものだ!」

音を慕って老武士は、松平出雲守の邸の方へ、脱兎のように走って行った。

これとちょうど同じ時刻に、例のみすぼらしい侍は、黒門町を歩いていたが、何か考えていると見えて、その顔は深く沈んでいた。

と、行く手の闇の中へ、二つの人影が現われたが、しずしずとこっちへ近寄って来た。登場人物の三人目と、登場人物の四人目であった。近付くままによく見ると、ふたりながら武士であった。

双方ゆるゆる行き過ぎようとした。とたんに事件が勃発した。

と云うのはほかでもない。