Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

のろいのダイヤモンド

呪の金剛石

野村 胡堂

Lisez 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 14 393 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

も破産をして、再び売りに出されましたが、何んの因縁か、その後、呪のダイヤは『ホープ』という名で呼ばれることなりました。青色ダイヤ『ホープ』は、初めて大西洋を越え、アメリカのある富豪の手に入りました。が、その富豪も間もなく情婦の為にピストルで殺され、宝石だけがもう一度大西洋を越えて、ロシアのアレキサンダー二世の手に渡りました。アレキサンダー二世が暗殺されてからは、そのままロマノフ家に伝わり、ロシアの革命と同時に、世界からその呪の姿を隠したと見られて居ります。一九二三年パリに於て、ロシア帝室の宝石が競売された事がありました、この時こそは、呪の宝石『ホープ』も出るに相違ないと期待され、アメリカあたりから、わざわざ物好きが見物に出かける騒でしたが、どうした事か、とうとうその鮮麗な青い姿を現わしませんでした。その筈です、青色ダイヤのホープは、その頃はもう日本に渡って、転々禍の種を蒔き散らして歩いて居たのです」

ここまで話して、黒い外套の怪婦人は、呪の宝石を弔い顔に児ヶ淵の荒波を見詰めました。

「私は……もうお隠しするまでもありません。元ロマノフ帝室に仕えて、あの薄命に終った美しいお姫様にかしずいた、マルガレッタ牧野という、国籍を日本に持つ女です。