Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Lisez 地球要塞 (ちきゅうようさい) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 71 834 caractères · 144 écrans

Aozora Bunko

「それで、私とわが艇とを、敵の手から放して貰いたい」

「よろしい。そんなことはわけなしだ。君は、望遠鏡で鎖を見ていたまえ」

X大使がそういったので、私は急いで、望遠鏡に目をあてた。

「いいかね。鎖は今、ばらばらに切れてしまうだろう」

大使の声が終るか終らないうちに、不思議なことが起った。二本の鎖が、ぷつんと切れた。その鎖は、わが艇の舳に懸っていたものであったから、鎖の切れた瞬間に、わが艇は、ぐらっと前にのめった。

つづいて、胴中に懸っていた五、六本の鎖が、まるで紙撚りが水にぬれて切断するかのように、ぷつんぷつんと切れた。わが艇は、舳を下にして、真逆さまになった。

最後に、尾部に懸っていた二本の鎖が切れて、四本の鎖となって、びーんと跳ねあがった。

「深度四十、四十二、四十四、……」

オルガ姫の声は、忙しい。

「ありがたい。敵の手を放れた!」

私は、躍り上りたいくらいの悦びを感じた。

「エンジンをかけろ。深度五十で喰いとめろ」

私は、つづいて命令を発した。

「エンジン、駄目です。故障を起していて、もうかかりません」

オルガ姫が叫ぶ。

「ええっ、エンジンが駄目か。それは弱った。