Classiques japonais avec furigana
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キリストしんとのなぐさめ
基督信徒のなぐさめ
内村 鑑三
Lisez 基督信徒のなぐさめ (キリストしんとのなぐさめ) de 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 320 caractères · 100 écrans
のちある差少の誤解よりこの最愛の良人に離縁されし時のごとく、天の下には身を隠すに家なく、他人に顔を会し得ず、孤独淋しさ言わん方なきに至れり。
この時にあたってああ神よ、爾は余の隠家となれり、余に枕する場所なきに至て余は爾の懐に入れり、地に足の立つべき処なきに至て我全心は天に逍遙するに至れり、周囲の暗黒は天体を窺うにあたって必要なるがごとく、三階の天に登り、永遠の慈悲に接せんと欲せば、下界の交際より遮断さるるに若かず、国人は余を捨て余は霊界に受けられたり。
この土の善美は今日まで余の眼を※ませり、如何にしてその富源を開かんか、如何なる国民教育の方針を取らんか、如何なる政略を以て海外に当らんか、その世界に負う義務と天職とは如何、ペリクリス時代の雅典、メヂチのフロレンス、エリザベス女王の英国、フレデリック大王の普魯士はこもごも余の眼に浮び、我国をしてこれに為さんか彼に為さんかと、寐ても醒ても余の思想はこの国土より離れざりしなり、真にや古昔のギリシヤ人は現世を以て最上の楽園と信じ、彼らの思想は現世外に出しこと実に希れなりしとは、余も余の国を以て満足し、この世に勝る