Classiques japonais avec furigana
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しおばらたすけいちだいき
塩原多助一代記
三遊亭 円朝
Lisez 塩原多助一代記 (しおばらたすけいちだいき) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 733 caractères · 274 écrans
まさかそんな事もありますまいけれども、多助は少しも隙がありませんで稼ぎますのは、追々金を貯めて国へ帰り、養家へ恩返しをしようと云うので、後には地面の二十四ヶ所も持つようになりますが、そうなりますには後楯と云うものがなければなりません、商人が大きくなるには、資本を貸してくれる金主と云う者がなければ大商人にはなれませんものでございますが、茲に下野国安蘇郡飛駒村に吉田八右衞門という人が、後に多助の荷主に相成りますが、此の人が三十五歳になるまで江戸へ出た事がありませんのは、此の人の親父八左衞門は六十以上の年でございますが、総て江戸の取引先きの事を致して居りますから、八右衞門は江戸へ出てまいりませんでしたが、親八左衞門が、不図病気付きましたによって、八右衞門が始めて江戸へ出て参りました。頃は宝暦十二年十二月の十五日、深川八幡の年の市で、其の頃は繁昌致しましたもので、余り込み合うから八右衞門は田舎者の事ですから恐れまして、高橋を渡って深川元町へ出て、猿子橋の傍に濱田という料理屋があります。其の夜は雪がチラ/\降出し真闇ですから、外に余り大勢の合客はありません