Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かわる
変る
豊島 与志雄
Lisez 変る (かわる) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 972 caractères · 14 écrans
それが、着附のうまさにすらりと見えるが、贅肉が多く、首筋が太く、声はしゃがれていた。
「ほんとは、お断りしたかったんですよ。やたらにほかのお客さんに話しかけると、気分をわるくしますからね。満洲の写真だの、そんなものは、新聞じゃあるまいし、ここには不向きですよ。いきなりいろいろなことを並べられたら、誰だっていい気持はしませんからね。ほんとはお断りしたかったんですよ。お酒は一本きりですから、すんだら帰って下さいよ。」
彼女は云いたてながら、畳敷きのところから、狭い板廊下を通って、青布の暖簾の彼方へ消えた。暖簾の向うは、広い板の間で、相当な料理屋の勝手許になっていて、この酒場はつまり、その料理屋の宣伝機関の一つなのである。それから見れば別に不似合でもなく、畳敷きの上手の半間の置床には、青銅の薄端に水仙の花の一茎がすっきりと活けてある。
大五郎はその水仙の花をぼんやり見ていた。客が二人はいって来て、畳敷きの下手の方の餉台につき、女中が酒と小皿物を運んでいったが、大五郎はまだぼんやりと、水仙の方に酔眼を向けていた。
丸髷の女がまた暖簾から出て来て、元の席へ行きながら、彼の方へいいたてた。