Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおえどおうごんきょう

大江戸黄金狂

野村 胡堂

Lisez 大江戸黄金狂 (おおえどおうごんきょう) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 754 caractères · 53 écrans

Aozora Bunko

七人の子孫に伝えて、何時かは七枚一時に世に出て、秘めた七万両の宝が、大久保家の再興に役立つように念じて刑死した」

「――――」

「七つに切った絵図面は、大久保石見守の百年忌に、箱根の山の間道で一緒に集まることになったのだ。こいつはまぐれ当りや、物のはずみじゃ無い。死んだ石見守の導きか、――いや、そんな事でもあるまい。俺達の眼にも止らない恐ろしい人間が、逞ましい智慧を働かせて、絵図面の切れを持った大久保石見守の七人の子孫を、糸をたぐるように、日本国中から箱根へ集めているのだ」

そう言う赤崎才市も、不敵な眉をひそめて、逞ましい肩をゾッと顫わせました。

「で――」

貝六は何んべん固唾を呑んだことでしょう。

「大久保石見守の子孫は、四方八方に散って居る。勝手な苗字で勝手な仕事をして居る。この赤崎才市もその一人なら、お前――厄介の貝六もその一人だ。七人の子孫が集まって、仲よく一万両ずつ分けるなら物事は穏かだが、――俺から始め、そんな事じゃイヤだ。七万両みんなか、元の杢阿弥かだ。七人のうちには太い奴も居るだろうが、七万両皆んなさらってやろうと、爪を磨いで居るのはこの俺ばかりじゃあるめえ」