Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおえどおうごんきょう
大江戸黄金狂
野村 胡堂
Lisez 大江戸黄金狂 (おおえどおうごんきょう) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 754 caractères · 53 écrans
七万両の宝
性格の破産者と信用の破産者、何方も触れば棘の突ささるような二人が、斯うして共同戦線を張ることになったのです。
七万両の宝
「もう少し詳しく話しておくんなさい。絆纏一枚が惜しいわけじゃねえが、七万両の夢を見て、風邪を引いちゃ割に合わない。これは一体どうしたことなんで? 旦那」
厄介の貝六は、店の中に誰も居ないのを見定めると、盃を置いて赤崎才市の方へ膝を寄せるのでした。小田原の町外れ、上り下りの客に、一番安くて盛沢山な中食を食わせようという、一ぜん飯屋の奥、煮しめたような茣蓙の上に列んで坐って、宜い加減陶然とした二人でした。
「誰も聴いちゃ居まいな、貝六」
「時分時でないから大丈夫でさ、猫の子が一匹耳をすまして居るだけだ、勘定が済んだら、親父は安心して奥へ引込んだし、小女はつまみ食いで大童だ、耳なんか節穴ほどの役にも立たねえ」
店の内外を一とわたり見極めて、貝六は元の席に帰って来ました。
「それじゃ話して聴かせる、驚くなよ、貝六」
「驚くな――たって、眼なんか据えて乗出されちゃ大概肝を冷やすぜ、旦那、あまり結構な人相じゃねえ」
「無駄を言うな、――手前の守り袋か臍の緒書きの中に、得体の知れないものを描いた、変てこな紙片が入っちゃ居ないか、――先ずそれから聴こう」