Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lisez 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 214 131 caractères · 423 écrans

Aozora Bunko

「貴様が白状しなければ別に調べる道もある、ともかく我々と一緒に本陣まで同道せい」

「どうか、このままお免しなすって下さいまし、歩けません」

こんな酷い目に遭わされながら何とも訴えないのは、そこに何か仔細がなければならぬと思って与力同心の面々は、この男を引き立てようとした時に気がついたのは、この男に片腕のないことでした。

これより先、猿橋の西の詰の茶屋の二階で郡内織の褞袍を着て、長脇差を傍に引きつけて酒を飲んでいた一人の男がありました。年は五十に近いのだが、でっぷりと太って、額際に向う傷があって人相が険しい。これは前にしばしば名前の出た鳥沢の粂という男であります。

粂は二階から障子をあけ払って猿橋を一目にながめながら、

「どうだい、野郎をあんなにしてやった、いい心持だろう、あんなのを眺めて酒を飲むとよっぽどうめえ」

粂は猿橋の真中から、亀の子のようにがんりきの身体を吊下げて、それを見ながら酒を飲んでいるのでありました。

「親分、どうか許して上げてください、あの人も悪いことがあるんでしょうけれど、あんなにまでなさらなくってもよろしうございます、どうか助けてやって下さい」