Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lisez 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 150 254 caractères · 300 écrans
木の札のおいてある大きな石のところまでは、百メートルほどあります。井上君は、やっと三十メートルぐらい進んだばかりです。うっかりすると、木の根につまずいて、ころびそうになるので、はやく歩けないのです。
ふと見ると、森のおくのほうに、なんだか白く光るものが、宙に浮いていました。
「おやッ、月がでたのかしら?」
まさか、森の中に、月がでるはずはありません。では、いったい、あの光るものは、なんでしょう?
井上君は、すぐに、ひとだまのことを思いだしました。ひとだまなら、こわくはありません。もっと近よって、正体を見とどけてやろうと、そのほうへ進んでいきました。
しかし、五、六歩進んだとき、井上君は、ぴったり、たちどまってしまいました。それは、ひとだまではなかったからです。
ひとだまにはオタマジャクシのような、しっぽがあると聞いていました。ところが、むこうに光っている、まるいものには、しっぽがないのです。しっぽがなくて、ただ宙に浮いているのです。そして、そいつは、だんだんこちらへ近づいてくるのです。
井上君は、ギョッとして逃げだしそうになりました。
その白く光るまるいものには、二つのまっ赤な目があったからです。