Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

Lisez 季節のない街 (きせつのないまち) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 201 379 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

ちゃぶ台を出し食器を並べ、残り物があればそれも出した。――この、火をおこす作業と同時に話が始まり、作業の進行と相交わりながら、そして自由奔放に飛躍し、横すべりをし、とんぼ返りをうちながら、断絶することなく、話がめんめんと続くのであった。

「この味噌というやつは」と彼は七厘の前からばんくんに話しかける、「栄養価の点でも応用のひろさから云っても、食品ちゅうの王様なんだな、ばんくん」

そして日本人なら一日も欠かせない味噌汁から始まって、あえ物、煮物、練り物、漬け物、焼き物などについて、またそれらの料理法の、誰にも思い及ばないようなバリエイションについて語ったのち、長大息をして嘆くのだ。

「ああ、もしもぼくが先にこいつを発明していたらなあ、そうすればいまごろは日本産業界を左右するほどの大事業家にのしあがっていたんだろうに」

これを聞いて笑ったり、大きな興味をいだいたり、新しい人生観にめざめたりする者があるだろうか。いかなる話題でも、話す当人が自分で昂奮し、自分で面白がっている場合には、聞き手は興がさめ、退屈してしまう。ましてその物が味噌などという、極めて陳腐な日常食品であり、料理法の応用価値などについて、しかも熱心に詳細に語られては、聞き手はたまったものではないだろう。