Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さむはし

寒橋

山本 周五郎

Lisez 寒橋 (さむはし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 416 caractères · 36 écrans

Aozora Bunko

――亭主なんてのさばらしちゃだめ、暴れ馬を扱うこつでやるのよ、がっちり轡を噛ませてぎゅうぎゅう手綱を緊めておくの、あたしなんかぐっとも云わせやしないわ。

こんなふうに威勢がいい。女中のおたみもお文ちゃんが世話をして呉れたものだ。……なにがさてみんな二十二三の若い世帯持ちで、いっぱし世間の味を知ったつもりでいるのだから、少し酒がはいると一座は壮観を呈してきた。お孝もいくらか飲める口ではあるが、あまりにみんなの話が刺戟的なのと、いつもより少し過したせいかまもなく気持が悪くなり、とうていつきあいきれないと見込みをつけ、うまくごまかして独りだけ先にぬけだした。

時刻はまだ早かった。外へ出て風に当ってみるとさしたることもない、槇町へゆこうかと思ったが、それも億劫で、店へも寄らず家へ帰った。……すると、――もともと寮ふうに造った家で、かなりな庭にふじつぼの殻の付いたしびの垣根をまわし、萩を編んだ折戸の小さな門があるが、――その門をはいるとすぐそこの、袖垣の蔭のところに時三とおたみが立ち話をしていた。

このときはどきりとした。おたみは泣いているらしい、良人は腕組みをし、うなだれて、なにか低い声で話していた。