Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

五の一

「本当? うれしい! ねエ、二人で!――でもおっ母さまがいらッしゃるし、お職分があるし、そう思っておいでなすッても自由にならないでしょう。その時はわたくしだけ先に行って待たなけりゃならないのですねエ――わたくしが死んだら時々は思い出してくださるの? エ? エ? あなた?」

武男は涙をふりはらいつつ、浪子の黒髪をかいなで「ああもうこんな話はよそうじゃないか。早く養生して、よくなッて、ねエ浪さん、二人で長生きして、金婚式をしようじゃないか」

浪子は良人の手をひしと両手に握りしめ、身を投げかけて、熱き涙をはらはらと武男が膝に落としつつ「死んでも、わたしはあなたの妻ですわ! だれがどうしたッて、病気したッて、死んだッて、未来の未来の後までわたしはあなたの妻ですわ!」

五の一

新橋停車場に浪子の病を聞きける時、千々岩の唇に上りし微笑は、解かんと欲して解き得ざりし難問の忽然としてその端緒を示せるに対して、まず揚がれる心の凱歌なりき。にくしと思う川島片岡両家の関鍵は実に浪子にありて、浪子のこの肺患は取りも直さず天特にわれ千々岩安彦のために復讎の機会を与うるもの、病は伝染致命の大患、武男は多く家にあらず、姑の間に軽々一片の言を放ち、一指を動かさずして破裂せしむるに何の子細かあるべき。