Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

一の二

三階の婦人は、そぞろにその行方をうちまもりぬ。

両手優かにかき抱きつべきふっくりとかあいげなる雲は、おもむろに赤城の巓を離れて、さえぎる物もなき大空を相並んで金の蝶のごとくひらめきつつ、優々として足尾の方へ流れしが、やがて日落ちて黄昏寒き風の立つままに、二片の雲今は薔薇色に褪いつつ、上下に吹き離され、しだいに暮るる夕空を別れ別れにたどると見しもしばし、下なるはいよいよ細りていつしか影も残らず消ゆれば、残れる一片はさらに灰色に褪いて朦乎と空にさまよいしが、

果ては山も空もただ一色に暮れて、三階に立つ婦人の顔のみぞ夕やみに白かりける。

一の二

「お嬢――おやどういたしましょう、また口がすべって、おほほほほ。あの、奥様、ただいま帰りましてございます。おや、まっくら。奥様エ、どこにおいで遊ばすのでございます?」

「ほほほほ、ここにいるよ」

「おや、ま、そちらに。早くおはいり遊ばせ。お風邪を召しますよ。旦那様はまだお帰り遊ばしませんでございますか?」

「どう遊ばしたんだろうね?」と障子をあけて内に入りながら「何なら帳場へそう言って、お迎人をね」

「さようでございますよ」