Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまをおもう

山を思う

石川 欣一

Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans

Aozora Bunko

これにはいさゝか痛み入らぬでもなかったが、事実スキーの好きな人は、これ程の信念を持つことさえある。

僕はスキーは駈け出しならぬ滑り出しで、二三年前の正月、信州の野沢温泉でやったのが初めてだが、もう立派なスキー・マニアになって了って、どうにもこうにもならぬ。スキーを足につけたのは、十数年昔、仙台の高等学校にいた時だが、これは「やった」とはいえまいと思う。高田の聯隊にいた大尉殿が兵式体操の先生としてやって来て、二三の有志に所謂スキーを教えたが、物干しに使用するサンマタみたいな竹の棒を斜にかまえ、両膝を「その間にはさんだハンケチが決して落ちぬ」程度にくっつけ、いわばサンマタを呑んだように、シャチコバッテ、只さえ雪のすくない仙台で、凍った積雪や枯れた草の上を、ザラザラ撫でて歩いたのだから、こいつはスキーではない。要するに、二度目に改めてスキーをやってから、僕は実に数回、ひまをつくり、金を工面してはスキーをかつぎ出したものである。上手にでもなるのならとにかく、いまだクリスチャニアとテレマークの区別さえ出来兼ねる位下手糞でありながら、もうこの冬のスキーを楽しみに、寒い風が吹くとワクワクしている位のマニアだ。