Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまうらきよまろ
山浦清麿
吉川 英治
Lisez 山浦清麿 (やまうらきよまろ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 573 caractères · 91 écrans
二
象山が何者だと思うのである。こんな扇子をもらって、有難がっているような事で、何うして、大志を抱いて成すことが出来よう。
彼は、扇子を、谷へ投げた。
白い蝶みたいに、それは千仭の底へ、吸われて行った。
『おれは、おれの道を、歩いてみせる!』
そう思って、高原にかかった。雲は、跛歩をひく足よりも低かった。
芒の果から、濛々と、黄色い砂塵が立って来た。
二
近づくに従って、それは一隊の牛に曳かせてくる鉄車だと分った。およそ二十台もあった。菅笠、陣笠、布笠など、汗にまみれた武士や足軽が叱咤して、牛と人足とを励ましてくるのである。
新発田藩御用
車の一台一台に、木札が打ってある。
今日も、彼は又見た。それは大砲や西洋式の小銃や、火薬箱を積んだ輸送隊である。
上田、松代、松本の諸藩、榊原家の隊伍にも、これで会うのが二度目だった。――彼はその砂埃りを浴びて摺れ違うと、急に心が暗くなって、道にも迷う気がして来た。
『これからの戦争に、鎚の先で打つ刀などが、物の役に立つだろうか?』
そう考えずにいられなかった。
『調練場で撃つのでさえ、あれほど威力のある大砲。――それにひきかえて、鎚の打ち方の、火加減の、湯の秘伝のと、一本の刀にも、血を吐くような苦しみをして、あげくに、折れ易いとか、曲がるとか、死んだ末代の先までも、とやかく云われる